嫁の母と禁断性交其の六拾弐妻よりもお義母さんの方がいいよ…──春谷美雨

娘夫婦との同居生活が始まってから、美雨の中には抑えきれない感情が芽生えはじめていた。
夫を亡くしてからというもの、女性としての時間は長く止まったまま。しかし、夜になると娘夫婦の声が壁越しに響き、そのたびに胸の奥と身体の奥がざわめいた。
指先だけでは満たされず、やがて美雨はこたつのぬくもりに身を沈め、ひとり密かな慰めを求めるようになっていった。

ある晩、仕事で遅く帰宅した娘婿が廊下で眠り込んでいた。気づいた美雨は彼をそっと起こし、こたつの中へ。
酔いのまわった彼は、ふとした拍子に美雨を女として見てしまう。そして、かねてよりどこか艶やかだと感じていた美雨に手を伸ばし、理性のタガが外れてしまう──。

翌朝、微妙な沈黙の中で昨夜のことを話し合った二人。罪悪感を抱えながらも、互いに心のどこかで求め合っていたことを認め、娘には内緒の関係が静かに始まっていく。